トップページ漆器の手入れ方法

漆器の洗い方

漆器は、次のことを少し気にかけていただければ、他の食器同様に柔らかいスポンジと洗剤でお手入れしていただいて構いません。 軽く優しい手触りですので、陶磁器やガラスの食器よりも楽なくらいです。

・洗剤は通常のもので大丈夫ですが、研磨剤の入った洗剤は避けて下さい。
・長時間(一晩中など)の浸け置きは避けてください。
・洗ったあとは、乾拭きするとより長持ちします。

漆器にしてはいけない事

・電子レンジで温めない
物を温める際に電子レンジが発生するマイクロ波は、木材内部の水分子にも働きかけるため、内側からいたみます。ひび割れや破損の原因になります。

・食器洗い機、食器乾燥機は使わない
熱湯や温風にさらされ漆の劣化が早まりひび割れや破損の起きる場合があります。

・クレンザーや金たわしでは洗わない
表面が削り取られ漆ならではのツヤや光沢が失われてしまいます。

・陶磁器と一緒に洗わない
陶磁器が漆器にぶつかると表面を傷つけてしまいます。

・長時間直射日光に当てない
長時間直射日光や紫外線が当てるとツヤや光沢が失われてしまいます。

漆器のしまい方

漆器のほとんどの部分は、木でできています。木材は乾燥していてもわずかに水分を含んでいるため、極端な乾燥に継続してさらされると肌荒れしてきます。毎日使用したり洗ったりすることによって水分を与えることで、漆器もよろこんでくれます。また、漆器は長時間直射日光を浴びないところを好みます。これは有機物を分解する力をもつ紫外線を避けるためです。

・日常的に使用する漆器の収納
食器戸棚に普通にしまって問題ありませんが、西日などの直射日光があたらないようにします。
陶磁器とは重ねないようにします。陶磁器の高台が漆器の表面を傷つける恐れがあります。

・長期の収納
日常的に使わない漆器を保管する場合には、汚れや水分が残らないようしっかり拭き上げ、和紙などに包んで箱に入れ温度や湿度の変化の少ないところへ保管します。直射日光の当たらない適度に湿度のあるところがベストです。部屋の中では高い場所は乾燥しがちなので、できるだけ低いところに収納します。
なお、最近の住宅は気密性が高くなっており押入れの奥などは結露することも珍しくありません。このような湿度の高い状態に漆器が置かれるとカビが生えてきますので、通気性にも注意して下さい。


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