木地師オリジナルの鉋
轆轤(ろくろ)木地作家の川北浩彦さんは、父良造さん(重要無形文化財保持者)から山中轆轤挽物技術を習得し数々の名品を創り出し山中漆器の伝統を引き継いでいます。轆轤で木地を挽くには、白木地を鉋(かんな)と呼ばれる特殊な刃物で挽きます。鉋と言っても大工さんが使うようなものではなく、ノミのような形状をしています。
昔ながらの伝統を受け継ぐ木地師は、仕事場に鍛冶場を持ち鉋を自分で作ります。自分に合った鉋を作ることができるようになって、よくやく木地職人、木地師、そして木地作家として仕事ができるようになります。
川北浩彦さんの経歴及び賞歴
川北浩彦(かわぎた ひろひこ)昭和37年 (1962)生まれ
日本工芸会正会員
欅材を主に挽き物木工芸品を制作。
父良造(重要無形文化財保持者)より山中轆轤挽物技術を習得する。
●賞歴
1993年:石川の伝統工芸展奨励賞
1994年:石川の伝統工芸展金沢市長賞
1995年:石川の伝統工芸展奨励賞
1995年:第1回兼六園大茶会工芸公募展北國新聞社長賞
1996年:第2回兼六園大茶会工芸公募展奨励賞
ほか、数々の賞を受賞